ヨスガノソラ 第5話、第6話

話がそこそこ良い内容だったのとか、でも行間が全然無いから事実の重みとかお母さんの心変わりとかえらく薄っぺらいのは残念だとか、まあ置くとして。
作品の構造として、エピソードの分岐によってある一方では非常に重要な要素であったものが、もう一方のエピソードでは全く登場しなかったりすることが興味深い。それが解決しないことにはそれを抱えた本人含めて周りの人も幸せになれないようなものもあって、それが放置されているとは思えないこともあって、下手するとエピソードによってはその要素自体が存在していないと考えられてしまったりもする。そういうことを考え合わせると、各分岐エピソードはこの作品開始時点からの分岐でなく、それこそ登場人物の出生以前から大きく物事の進み方が違うパラレルワールドということになる。
また、これだけの重要要素をほとんど無かったこととして物語を展開しても良い、という事実に目から鱗が落ちた。いや、こういうジャンルに慣れ親しんでいる人には常識なのかもしれないけど、自分はもう少し全体的に整合性を重要視した作品しか経験がなかったもので・・・