けいおん!!

  • 第12話「夏フェス!」

フェスに人が集まらなくなったという業界からの要請によるものじゃあるまいな?
全然知識が無いんでわからないんだけど、あんなテントで盗難の心配とかはどうなってるんだろう?


普通にイベントに行ってきた話なのかと思ったら、やっぱり彼女達の関係性や未来への視線に集約されていくんだな。むしろ現在より未来か。傍目にはどうにもあやふやな未来をはっきり語れてしまう、そんな唯でもどこか不安を抱いていない訳でない微妙な感情が籠った台詞がなかなか切ない。いや、本当にどうなるんだろう、あの娘達・・・

思ったよりもカオスな夢落ち回ではなかったけど、これはこれで。梓は確かにほかの四人とは在り方が違うし、一人取り残されるのがもう決まっているわけで近い未来を考えればどうしても不安にならざるを得ない。劇中での夢か否かの区別は簡単に付くものだったけど、彼女が現在が夢か現実かを迷ったように、あの四人と一緒に楽しく過ごせる今こそが夢なんだなぁ。醒めることが約束されているから、現在が夢だと気付けるということか。

  • 第14話「夏期講習!」

これまでの軽音部の関係性と空気感の物語の流れの中での、補完的なエピソードか。
何はともかく、これまでちょっと浮いた楽しく可愛い女の子という描かれ方だったのが、紬がその浮き方をちゃんと自覚できていたのが良いな。天然ボケなベクトルの中でそこに安住しちゃうようなのにはあまり魅力を感じられないので。似非天然は論外。
紬のようなもっと仲間とギャップを無くして仲良くなろうという努力と、律のように仲間の努力を受け入れ一緒に進んでいこうという態度っていうのが、この集団の象徴として、この集団がこの集団としてある理由として描かれるというのが、2期から表面化したテーマの側面を支える形になっているんだな。そのような集団がどうなっていくのか、という所に行き着く訳だ。

一転してテーマを中心に据えた感じがやや減ったか。とはいえ、澪が下級生組に合流したかと思いきや、やはり、軽音部同級生の中に帰ってくる描写なんかはこれまでの踏まえられ方にニヤリとするし、微笑んでしまうところ。こういう踏まえ方があると、終盤のギャグ展開なんかももう一段の深みが感じられて良いなぁ。

  • 第16話「先輩!」

引き続いて、というか、更にテーマは後ろに下がったか。軽音部という集団の今という時間の中での在り方についてや、その時間の流れを見越した内容で無く、梓の集団への帰属意識の再確認に留まった形か。とはいえ、梓とそれ以外の各人の個人的な関係性の再発見を含めたこの再確認というのは、後々の展開で生きてくるだろうから飛び石の一つという感じか。
紬がこの前から打って変わって自覚の無い天然みたいなキャラになってたけど、律と梓の視点や対する態度の違いということに考えておけばいいのかな?