さらい屋五葉 第11話「失礼つかまつった」、第12話「もうふらふらですよ」

これまでゆっくりと事実が明かされ積み重ねられ、感情を大きく間を空けてポイントを置いて行っているような作劇だったのが、急激に詰めてきたというか、急いでるというか。
そりゃ終わらせるには何かしらこれまでと違うことをしなければいけないとは思うのだけど、展開にしても感情表現にしても人間関係にしても急かされてる印象があって、終わらせるために急がせているような感覚を覚えた。仁の件、弥一の件、八木と弥一(誠)の件等々。そりゃこれらはひとつながりの事象ではあるけど、こんなに一気に片を付けなくても、と。結果として、それぞれの事象の余韻がいまいち広がらないままになってしまった。
ただ、弥一と政之助の感情のやりとり、関係性に関してだけは二重三重にしっかり描いていたから、作品の狭義の趣旨としてはそれで達成なのかもなぁ。