四畳半神話大系 第9話「秘密機関「福猫飯店」」、第10話「四畳半主義者」、第11話「四畳半紀の終わり」

時間が経ったのとまとめて見たのもあって、まとめてざっくり。またも我ながら上手く内容の連続してまとまった話数を見たもんだw
見終わって印象的なのは「私」はもちろん、小津の人物像のこの3話での変遷ぷりかな。隠された純情さが明かされ、「私」の客観的には親友であることを看破され、ついには「私」と立場が入れ替わり良いように弄ばれる立場になってしまう。この作品の示したものの一つの象徴だよなぁ。
いやぁ、各四畳半ごとの要素の絡ませ方や、最終話における物語要素のチョイスとか、全ての積み重ねを経たが故の最終話の怒濤っぷりとか、もう絶賛しっ放しになってしまうんだけど、一つ気になる点としては明確に各四畳半をパラレルワールドと表現・言及したこと。自分の感覚ではこれまでの時間が巻き戻るような表現が使われ続けたことで、それは無かったことにしてもう一度やり直しているようなイメージを持っていたので、同時に存在し得るものと捉えてなかったんだよなぁ。そりゃ可能性という意味では並列なんだけど・・・ちょっと違和感。きっと自分の感覚がおかしいんだろうけどなぁ・・・
違和感といえば、ラストの恥ずかしさ加減のそれは大したもんだけど、まぁこれは願望やテーマの昇華込みでの作劇だからしょうがないw


しかし、本当に面白い作品だった。ジャンルが偏りな自分の作品ソフト購入だけど、これは買おうか。