ソ・ラ・ノ・ヲ・ト

  • 第2話「初陣・椅子ノ話」

打って変わって、意外に面白く見られてしまった。出来事らしい出来事があり、そこに世界への違和感へのそれなりの回答や型通りの台詞のやり取りだけでない人間関係が垣間見えるという、ちゃんとした作品らしい濃度と広がりがあったからか。

  • 第3話「隊の一日・梨旺走ル」

そしてまたヌルくなる。前回、関係性が有機的に絡み合っていくのが見えてきたと思ったら、今回またカタログ的に横並びなキャラ配置に戻ってしまったような。
おそらく灰羽連盟の前半っぽい空気感の、特別な世界で女の子たちが日常を送る、その過程でのやり取りやドラマにフォーカスを当てたいアニメなんだと思う。が、それは達成出来てない。一因として、コンテにしてもドラマ描写にしてもキャラクターへの思い入れが見え過ぎてる点と、異世界の見せ方の薄さ、量的には見せていてもほとんど既視感ありありでキャラクターの考え方・信条なんかも見ている我々と大差無いという作りの薄さというのがあると思う。おそらくこの世界にとって重要な意味があるはずの、日本的な事物・命名なんかも、単純に薄っぺらい視聴者を入りやすくするためのその場凌ぎのフック・見せ餌以上のものに感じられないんだな。忍たま乱太郎に現代的な事物が登場するような感じの。