君に届け 第2話「席替え」

う〜ん、面白いし、幸せな物語なのはいいんだけど、どこか居たたまれないのは何故だろう。物語の後ろに色々と透けて見えちゃうってのはあるかもしれない。もしかしたらそれは幻視に過ぎないのかもしれないけど、爽子に全く救いが無いような状況に置かれていた身であったり友人を見てきていたりすると、このような物語が生まれる前提として自分たちのような経験の存在を勝手に感じられてしまって、古傷をえぐられるようなオキシドールを塗ったくられるような思いをしてしまう。同時に、この作品をストレートに楽しめる人は幸せな人生を送ってきたのだな、とも。
いや、送り手側は完全にそういう過去にけじめを付けられていて客観的に見られるようになってるのかもしれないし、楽しんでいる視聴者にしてもそういうことなのかもしれないのだけれども。
言ってしまえば、出来過ぎた良い話で過去の代償をしようとしているように見えてしまうのだわ。もしかしたら全くそんなことのない送り手や純粋に楽しんでいる受け手やら、色々な人には申し訳無いのだけれども。
ただ、物語が何やら恋の鞘当て風味を帯びてくる予兆があったので、ここら辺の感覚は変わってくるかもしれない