マクロスF 第20話「ダイアモンド・クレバス」

お、キスダム;・・・と思ってたら、これかい!
ん〜、今回になっていきなり結論を急ぎだしたなぁと見ながら思ってたんだけど、なるほどね。正直、急ぎ過ぎというか、今回に限ったインパクト優先し過ぎという印象かなぁ。その死が必要なのか?っていう部分には疑問が残る。人がバリバリ死んで、その悲しみさえも流れてしまう残酷さを通り越した狂気じみたものを描くような土壌・リアリティはこの作品には無い訳で、、、
しかし、盲点だった。ミシェルって存在意義が終了寸前だったんだなぁ。クランとの件が済めばこなすべきエピソードって残ってなかったのね。
ま、生きてても不思議でもないのだけどさ。


さらには、大統領暗殺失敗させといて結局その回のうちに殺すっていう展開も引っ掛かる。これもその場のインパクト狙いにしか思えないんだよなぁ。それなら最初の暗殺失敗の扱いをもっと小さくすればいいのに、変なテンションの乱高下させられてどうも気持ちが悪い。


一応シェリルの件はそれなりに感動的ではあったものの、完全に読めてたし、何でナナセにそんなに思い入れたっぷりなんだろうって「?」を浮かべながら見てたりして、乗れなかった。台詞にもあったように恐らくは人々を助けるために動けるシェリルと動けないランカのそれ以外の点も含めての対比なのだろうけど、直前までの舞台に立つ快感とかのくだりとの直接の繋がりがないのがどうも浅い。その間に、誰に求められている自分なのか・誰に応えるべき自分なのかという命題が挟まってのこの展開だと思うのに、すっ飛ばしてしまったせいで行動の理由や決意の内容が不明瞭なものになってしまっている。


どうもこの作品自体の先行きが不安になってきた。物語の広がり、スケール感、人間ドラマの有機的な枝葉の成長といったものがいまいちなままクライマックスに差し掛かりつつある。あと5話で覆してくれるのかねぇ。