帰ってきたウルトラマン 第1話「怪獣総進撃」

てっきりミラーマンのあとにはジャンボーグかと思ってたから、前回の予告でビックらこいた。年代順なのね。でも、トリプルファイターとかレッドマンとかはやらないんだろうなぁ(^^;


久々に見たけど、しかし、ま〜ミラーマンと段違いだわ。ロケからセットから着ぐるみから脚本の練られ方から画面構成から、何から何まで出来が違う。ミラーマンが酷いというより、こっちへの力の入れ方が違うってことなんだろうなぁ。
まず巻き込まれ型主人公を、本人の資質もさることながら、中途半端に自由にさせないできっちりと巻き込んでいく手順が素晴らしい。ダンバインの最初の失敗点として第1話で館に一晩泊めてしまったことを富野監督が挙げていたけど、それと対照すべき点に思えた。一方向にのめり込ませていくのに、多くの他人の不幸、自分の能力への不可思議、そして戦闘による勝利を畳み掛けて、視聴者と同時に主人公郷秀樹を状況に釘付けにしていくと。上原正三ってやっぱり凄いんだなぁ。動機付けも心構えも基礎固めはバッチリで、80年代以降のフラフラとした主人公たり得ず、同時に等身大の人間としての描写も生きるキャラ立てが出来てるのね。ふと思ったのだけど、明確なキャラ固めができてないから、リアルと称したフラフラ主人公・雨後のタケノコ状態になるんじゃないか?、とも。


色々と驚きの多い内容だったんだけど、一つにタルさがこの時代のテレビ作品として、極限まで削られてることがあった。流星号を燃やすシーンとか、病室のシーンとか、今もそうだけど情緒的なシーンはむやみにテンポを緩めて過剰に映像を盛り込んで、むしろ萎えさせることが多いのに対して、必要な情報・象徴的なカットをきっちりまとめて、それゆえに視聴者の心に沸き上がるものを織り込んでいる印象。本多猪四郎の力?
でも、後々はかなりグダるよねぇ・・・(^^;