機動戦士ガンダム00 第25話「刹那」

この作品の戦闘シーンを「スパロボ的」と評したブログがあったけど(撤退する!と宣言したら誰も追撃してこなくて簡単に撤退できるとか)、今回は本当にその頂点を極めた感じな。ボスを倒すと第2形態、そいつも倒すと真のボスが、順次、一人ずつ登場、て。しかも、各自別の出典原作をもってるので、そのキャラごとの会話内容に一貫性が無い、ってね。
なんだありゃ。ギャグかと思った。エレゴレラを金色にしたみたいなMAからMSが出てきたのにも苦笑だったけど、そいつを倒したらこの上なく良いタイミングでグラハムさんがすっ飛んできた時には声を出して笑ってしまった。しかも各キャラごとに言ってることに何ら流れが無く、対立してる者同士が価値観を否定し合うだけで物語としてのテーマに止揚が無いのな。耳触りのいい言葉を並べ立ててるけど、元々言ってることに何ら実が無いし。いや、金ピカを倒した時点では一応それなりに何とかまとめた感があったのに、グラハムさんが闖入してきたからようわからんことになった。まだ半分だからまとめる必要はない、といったらそれまでだけど、じゃあこんな展開にするのもどうなんだ。
ハ/アレルヤの統合劇に関しては、珍しく結構気持ち良く見れたんだけどねぇ。こっちは変なイデオロギーが絡まないしリアリティを成立させるハードルが低いんだな。でも、最後で死んだのに盛り下がり。マイスターを殺したくてしょうがないのかね?グラハムさんの闖入だってそのためにしか思えないし。殺す意味が全く分からない(実際2期になって生きてるかどうかでなく、ここでの描写に関して)。そこまで面子を刷新したかったのかね。世界の犠牲になるという選択肢は否定して、それが作品テーマにつながる描き方だったはず。考えてることとやってることが違うでしょ。


んで、あのエピローグ。微妙に楽しみに思えてしまったのが悔しいのだけど、ほとんどは何だかなぁというところ。まぁ、この第1期で諦めはついているけど。これで第2期が大化けしたら・・・いや、しないか。作品の根本的な描き方の問題だし。
とりあえずメカ戦は楽しめたけど、それ以外はどうでもいい最終回になった印象。とうとうトータルで面白く見られなかったな。まぁ、今の「ガンダム」に期待するのが間違いか。コードギアスは自分の中でそれほど高評価な作品ではないけど、それよりつまらない作品になるとは思ってなかった。種死まではいかないけど種と同じ程度の評価で、40点くらいかね。