キューティーハニー THE LIVE 第19話〜第24話

話数が多すぎてまとめてざっくり。


もうたまらん面白さ。容赦無い仕打ちとか、ハッタリの効かせ方とか、井上敏樹節大炸裂だよなw キバもなかなかに良い感じなんだけど、井上敏樹味では深夜だけにこちらの方がひたすら濃厚でこれが好きな人間は大満足だよねぇ。井上敏樹作品をそんなに見てる訳じゃないけど、これだけ井上美学の直接出た作品て無いかも。
どうしても要素的にアギトとか555とか敏樹ライダーを思い出すんだけど、あそこにあった整合性の低さとかテーマ・伏線の未回収、収拾のつかなさみたいなものはほぼ無くて、ハッタリが心地よく機能してるのが素晴らしい。ハニーの首をちょん切っておいて次の話ですぐくっつけるとか、ハッタリ重視の微妙に一貫性が薄い展開だけど、あそこにあのインパクトは必要だと思うので許容できるしね。
んで、敏樹ライダーの中ではアギトを特に思い出すよなぁ、この作品。ハニーがアギトで、ミキやユキがギルスであったりアナザーアギトであったり。あと、如月博士は神に等しい光と闇の力なのだけど、それは既に滅ぼされている辺りがミソで、本当に井上敏樹は超越者であったり神のような存在が嫌いなんだな、と。物凄い不信感を持っているんだなと。それゆえにその申し子たるアギトの津上は空虚なキャラクター性であり、今作でのハニーは人間味の薄い善意の固まりになるのね。と同時に、っていうかその裏返しで、不完全なもの、不完全でありながらその道を突き進まんとするものへの愛情、というか感情移入は物凄くなるのね。この作品ではミキとユキ。ちょっと違うけど、平凡なもの・俗なものへの優しさというのもあって、今作ではこれはホームレス達やパンサークロー幹部達に当たるのかな。555ってアギトの同工異曲って言われることがあるみたいだけど、この作品もそういう側面あるよなぁ。


どうでもいいことかもしれないけど、終盤に至ってパンサークローの幹部が事実上女性のみになるのがニヤリとさせる巧さだね。
とりあえず最終回を楽しみにするべし。