しおんの王 第22話「明日へ」

22話で最終回っていうのは、この後が放送外で実は存在してると見るべきかフジテレビの圧力に屈したと見るべきか。

最後に犯人が安っぽくなってしまうのはしょうがないかな。でも、いくら狂気に取り付かれたとはいえ、全部白状して捕まってしまっては登れる高みにも登れなくなってしまうと思うのだけどなぁ。まぁ、それは作劇上の優先度の問題か。最終的に、悪党が捕まってめでたし、だけじゃなくて、しおんがそちらの領域に踏み込んでしまう可能性を示唆して終わるのはこの作品らしくて良かった。さすがに前面に据えはしなかったけど。

それにしても面白い作品だった。序盤はスロースタートだったけど、じょじょにテンポをあげて作品全体を静かな狂気が覆い始めた頃には毎回夢中でみてた感がある。内容的にヒートアップすると元々キャラデザからして独特な作画もテンションが上がり始めて、金田アングルやら金田光やらも混じり始めて物凄いことになっていったのも印象的。最終回まで物語の興奮冷めやらぬ感じでウネウネ影やら光やら紛れ込んでたもんなぁw 内容といい作画といい、本当に希有な作品で、見ることができて良かった。

後番組は二十面相の娘か・・・原作を知ってる個人的に平野は無し。