大江戸ロケット 第17話「黎明の殺し節」

ソラにつづいて銀次郎も。そうだね、明かすなら同じタイミングか。
全てを諦めてしまったかに見せ掛けておいて、赤井を制し、あえて悪役を買って清吉を前に進ませる銀次郎の格好良さよ。全てを投げ出してしまったつもりでも、赤井の非道を見れば動いてしまうし、清吉がいじけているのを見れば張り飛ばしてでも進ませなければ気が済まない。どこで銀次郎はその行動を思い直したんだろう?って一瞬思ったけど、別にうだうだ考えたわけじゃなくてその場その場で考える前に行動してしまうんだな、銀二郎は。実に男だ。


ちょっと不満としては長屋の面々のソラへの態度。ソラを信じているのか恐怖しているのかが曖昧で、いまいちスタンスが見えない。態度が曖昧なのはある程度リアルかもしれないけど、物語としてはちょっと方向性が見えないのが気になってならない。作中で変化しているのはいいんだけど、いまいち目印が見えないのが惜しい。
おぬいちゃんは特殊だからある程度スタンスが固まってるんだけどねぇ。


青い女は分裂したことで、キャラクターとしても女と獣に分裂した感じか。かつての己である獣を冷淡に見る視線というのがちょっと面白い。かつてのような目的も欲求も遠いものになってしまたとすれば、彼女はどう動いていくのか、っていうのはこの作品中一番想像のつかないところ。とりあえず、赤井は必要とされていない感じだよなぁ。