ウルトラマンメビウス 第45話「デスレムのたくらみ」

seemad2007-02-24

いやぁ、きくち英一良いとこもってったなぁ。てか、持っていき過ぎだよ、ジョージに分けてやれよw ジョージはもう少しエピソードを膨らませてあげても良かったんじゃないかな。途中で良いシーンもあったし、これまでの帰りマンとの関わりもあって、ちょっともったいなかったかも。時間が足りなかったかな。


見てる最中では、人質になってる隊員の覚悟を知ってもメビウスは逡巡してしまうんじゃないか、思い切ることができるのか?って思ったんだけど、実際にはそこらへんの余計な部分はすっぱり無く、即戦闘に入っていったのは好印象。民衆の論調の翻り方にしても、その翻りの過程よりも翻った結果の反省の念を中心に描いていて、作品として描くべきもの、展開として容易に想像は付くけど描いたところでテンポが良くもテーマが明瞭にもならないもの、っていうのをきっちりわきまえているのがこの作品の良さの一つだと思う。それだけに、惜しい部分が目立ってしまうのだけど。
デスレムのキャラクターの弱さも残念。でも、帰りマンの客演はあんなものでいいんじゃないかと思うけどね。帰りマンファンは文句を言うけど、これはメビウスだし。その分、ジョージのエピソードが欲しいと思ったんだけど、まぁ前後編にでもしなきゃ足りないわな。


テーマとしては、人間の暗部をえぐる、というより暗部を認めながらそれを一歩進めた理想を描くというスタンスが好きだなぁ。人間の暗部にだけスポットを当てて、絶望して自己満足するっていうのはウルトラマンの作風ではないし、オープンエンターテインメントではないよな。そこでヒルカワなんだけど・・・上手いまとめ方があることを祈る。