STAR DRIVER 輝きのタクト 第15話「封印の巫女」

いやぁ、日高のり子の演技がたまらなく嫌悪感を覚えさせて感動を覚える。そもそも「お金貸して」が一言目に出る脚本が素晴らしいんだけど、それを完璧に演じてる。下手に耳触りのいい声だからこその嫌らしさってのもあるし、ちょっと拍手を送りたくなる一連だった。
前回を受けたヘッドの意図とかケイトの動きとか、そしてもちろん、時間をかけて嫌でも巫女の宿命を思い知らされる展開とか、もう素晴らしかったのだけど、ちょっと気になった点。双子の対立での、お姉ちゃんぶって決め付けるな、という台詞。これは実際のところは過去の母親の件のとき同様にミズノが二人の意思も決定権も無意識に握っていて、マリノはミズノの庇護者たらんとしていながら実際はただミズノに合わせて依存しているだけだった、という解釈で良いんだろうか?これまでの描かれ方からだと、双子はほぼ同じなんだけどここ一番でマリノは気弱で芯が強いのはミズノである程度の受け取りだったのだけども、しかしこうなるとマリノには残酷な話だなぁ・・・。ウテナの双子みたいに現実を思い知らされて突き落とされた後に新しい関係を築き上げられるまでの描写があるといいんだけど。