STAR DRIVER 輝きのタクト 第2話「綺羅星十字団の挑戦」第3話「おとな銀行」第4話「ワコの歌声」

やっと見られた。やっぱり面白い。第1話は面白いとは言ってもインパクト重視の駆け足展開で、本領発揮とはいかなかったけれど、本営業開始でもしっかり面白い。どうしても好きなウテナに比べてしまって、意味性や様式美が薄く感じられて多少不満だった部分も、この作品の置く軸足というのが何となくわかってきて物足りなさは無くなった。個人の内面の確立というようなものも視野に入れつつ、より生っぽく具体的に共感しやすい恋愛ドラマを、ってことなんだろうなぁ。


しかし、「ガラス越し有りな人?」って異常に印象的な台詞だよなぁ。非常に榎戸を感じてしまったのだけど、これは偏見か?(^^; これもワタナベさんのキャラ立てだけじゃなくて、4話の瓶ジュースの回し飲みにまで影響してくるし、何というか絶妙な距離感とか空気感の台詞で凄い。
あとは80年代チックな物凄い陰の落とし方に動き方の3話のロボ戦とか、もう圧倒されるしかないw


展開的にもロボ戦→特殊能力の存在を強調していく→ほぼ特殊能力関連話で、ロボ戦にリソースを取られずドラマに割く、といった流れの巧さに感嘆する。そこに十字団の各隊・そのリーダーの紹介を各話ごとに絡めていく過不足の無さが気持ちいい。
現状で、最近珍しくのめり込めて気持ちの良い作品だと感じている。そもそもロボットアニメっていうものが性に合っているっていうのはあって、ロボットが手っ取り早く、厨二臭さやセカイ系っぽさをある程度回避して小状況から大状況へアクセスできる物語ツールであるっていうのはあるのだけど、ウテナがそこを子供の世界観の狭さと抽象性による広がりによって行っていたのを、ある程度ロボでやってる感じはあるかな。