ささめきこと 第2話「かわいいひとたち」

読み切りから連載に移行した時によくある、自分の感覚としての弊害が出てる感じはした。読み切りって尺の都合上キャラクターや背景の掘り下げが出来ないから、作品のテーマとか物語が抽象的に浮き立ってきてそれ以外は想像されうる余韻として残されるわけで、連載に移行するとその余韻の部分に自分の中にできていたものとは違う具象を当てはめられてしまったり、具象が加わることで自分の中でエッセンスとして受け取っていたものとは作品にズレが生じてしまったりということが起きる。自分に多いのは後者で今回もそう。自分の中では、純夏がある域以上に思いを昂らせないよう抑え、秘め続けていることが肝であって、それがいきなり取り払われてしまったのにはやや興醒めを覚えた。
まぁ、第1話のことを極力意識しなければ面白いんだけどね。キャラクターも物語もいきなり受け手に媚びを強めてしまったような感があって残念だったり。そう、第2話から作品の視点が純夏の中に無くなったっていうのも大きいか。