真マジンガー 衝撃!Z編 on television 第26話「決着!ロケットパンチ百連発!」

いやぁ〜、感嘆しか出ないわw
完全に本気のクライマックスな盛り上がりを作っておきながら、それを一気にひっくり返す!全ての(視聴者が意識させられてる範囲での)辻褄が合い、なおかつ原作を知るものにとってはそれをそう使ってそう繋げるか!というワンダーが展開と同期して、ものすごいカタルシスだわ。
やけにあしゅらに感情移入した脚本だよなぁ、と思ってずっと見てきたけど、なるほどこれだけの役割を担っていたのか。シリーズの後から考えると妙に重大な設定を持っていた割に特に何てこと無かった、原作のフォローや同情的なものだけでなかったんだな。単純に事象だけでも劇的なんだけど、そこに彼らの悲哀に満ちた経緯と感情を被せることで兜側からだけでない物語の複雑さを持たせているんだな。兜、ヘル、あしゅらとそれぞれの正義があって、視聴者はその間に引き裂かれるという。
ま、ヘルが助けを求めず自分だけでミケーネに対抗しようとしていたのは完全に私欲からだろうから、スパロボゾルダークみたいな同情はあんまりできない訳だけども(^^;


あと突っ込むなら、事情がわかった人間は何でパイルダーにそれを通信してやらなかったんだ?特に暗黒寺なんて設備が整ってる状況なんだし・・・ジャミングでもかかってたのか?


しかし、最後まで第1話のいくつかのシーンは繋がりそうで出てこなかったけど、on televisionだからなのか?グレートがどう登場するのか、どういう由来なのか、鉄也の詳細、などまだまだ気になる要素は多々ある訳で、これは「真マジンガー なんちゃら!グレート編」待ちなのかね?いつよ?


それにしても、初期のタルさは本気でキツかったけど、中盤からは本気で面白い作品だったなぁ。まぁ、主人公がドラマから外れかけて一番目立つのが錦織つばさという状況になったり、度を超してあしゅらに感情移入してみたり、かなり出力にブレがあった感じだけど、出来上がってる話を切り分けていったらこうなっちゃったっていうのが後から考えるとわかるのなw その各話ごとの行き過ぎ感をその枠内で何とか取り繕おう、という意識がかなり希薄だったのも問題だとは思うけど(^^;
いやいや、面白かった。出来ることなら次に待機してるであろうグレート編、その先のグレンダイザー?ゴッド?(カイザーは無いだろう)編まで行って完全な形で完結してほしい。