亡念のザムド 第10話「過去 重い斬る」

アキユキの状況とハルの状況のトーンの違いっぷりも既に定番になってきたけど、今回は一層鮮烈だわな。髪を切った後の悲壮感と言ったら・・・。みんなに囲まれて保護者に教師まで得たアキユキに対して、本格的に一人で進んでいく覚悟を決めたハルとの対比は凄い。一方で、何となく道を示されているアキユキに対して、覚悟は決めたものの目的意識がどこか希薄なハルとの対比というのもある。
まぁ、ハルには悪いのだけど、ハルの過酷な状況が全体を締めてるんだよねぇ。世界の混迷の度合い、厳しさを端的に反映していて、比較的明るめなアキユキパートにも深みを増しているし、アキユキパートだけでは作品として物足りなくなりそうなところを巧く補っているんだな。
それにしても男には順を追った試練を、女にはどうにもしようのない重圧をあてがう、この意図はどういうものなんだろう?「男には耐えられない痛みでも/女なら耐えられます/強いから」という歌詞を思い出すところw