機動戦士ガンダム00セカンドシーズン 第20話「アニュー・リターン」

なかなか好感触。これまで比較的批判的な自分が好感触だったのに対して、批判的な人はやはり批判的なようなのだけど、どうも自分とは視点が違う様子。
アニューの立場・内面のあやふやさとか、刹那のアニューとルイスへの対応の差とか、なんでイノベーなティエリアがアニュー見つけられなかったんだ?とか、色々あったんだけど、正直、見てて気にならなかったし、見終わってから指摘されても気にならない。
アニューのあやふやさは、そもそもアニューが最初から何かしらの一発ネタのための仕込みキャラクターという描かれ方であったし、ライルとの関係にしても何ら特別でないどこにでもある男女の関係であって、そのような関係をああいった違う立場の者が築くことができる、っていう象徴的なエピソードとしての締めくくりであったので、その途中経過へのディテールは不要と思えた。
アニューとルイスの扱いの差だけど、そりゃあれだけ色々と関わりがあったら対応も違うようになるでしょう、っていうのと、イノベーター=倒すべき敵っていう意識の刷り込みは刹那のみならず自分にもあったので気にならなかった。
ティエリアが云々、ってのは完全なイノベーと違うってな説明で曖昧さを残しているし、今回の流れとしてエピソードに関わるべき人間は当事者のロックオン、狙われるダブルオーの主の刹那、敵味方での恋愛関係という点で比較対象たり得るピーリスであって、それ以外は物語の矢面に立たないようになっているのは当然のことだと思う。イノベーター関連は既にティエリア一人のエピソードでないし、対応関係としてティエリアに対置されるのはリジェネだし


今回、全般に象徴的かつどうやら次回にテーマとしてしっかり繋がっていくエピソードが、コンパクトにまとめられていることが好感触。必要な描写をした後はばっさり省略して、全員が脱出ポッドで帰ってく描写も多少笑ったものの納得。
描くべきものがはっきりしていて、全体の物語への機能性が高いと自分は好感触なんだよなぁ。特にこういう深いテーマを持ってる風な作品ではね。