二十面相の娘 第2話「東方紅夜」

濃いなぁ。詰め込み感全く無いのに、この充実感はちょっと素晴らしい。物語上の事実の中からの映像へのチョイスの仕方の上手さであったり、動くべきところでの期待以上の動きであったり、余韻を上手に残すことによる言外の情報の充実、等々、貶すの大好き褒めるのが下手なオタクこと俺でも拍手喝采という感じ。
ただし、やっぱり前述のように平野声は引っ掛かる。それなりに慣れたのだけど、エンディング曲のせいで「主演・平野綾」と画面一杯に見せつけられてる感じがして、どうしても吹っ切れない。引っ掛かってる内に、チコが二十面相にしか興味を持っておらずそれ以外の付き合いも二十面相のためであったりするのとか、達観し過ぎている態度とか、見方によっては嫌みに見える部分ばかりが見えてきてしまった。恐らく彼女がもっと弱々しい存在であったならこういう気になり方はしないと思うのだけど、半端に「自分で考えられる」強さを持っているがゆえにそう思うんだろうなぁ。二十面相と行動を伴にしなくなるとむしろこれは彼女の強さとして賞賛すべき格好良さになると思うのだけど。