げんしけん2 第12話「その先にあるもの…」

1クールしかなかったこと、こんなところで終わったこともまぁ、そうなんだけど、正直この広げ方には納得がいかない。
まず細かいところでは、妹の存在を消してしまったことで、笹やんを苛つかせるのがクッチーになってるのだけど、原作だと妹だからキレてもそんなにおかしくないんだけど、クッチーに対してキレてしまうと笹やんのキャラクターのニュアンスが全く違うものになってしまわないか?原作と笹やんの就職に関しての追い詰められ方が桁違いになってるということになっていて、最終回の盛り上がりとして要求されたものなのかもしれないけど、そこまで至ってしまった笹やんの人物像の違いが際立ってしまって、これまで原作通りに描かれてきた部分との齟齬が際立ってしょうがない。今回の鷲田社の面接シーンとかもね。
あと、原作だと笹やんの苦悩と成功の間に明確な描写が無く、その間に大きな飛躍があるのだけど、今回そこに具体的な橋渡しをしようとしてむしろリアリティを損ねてしまっているように思える。この二つって本来、確実な因果関係があるものでないし、そこに何らかの因果関係を認めようとするのは受け手各々の補完によるはずで、そこに一方的に確実な何かを固定してしまうのは事実関係的にも受け手の受け取り方的にも嘘くさく思える。


おそらく3が企画進行中なんだとは思うけど、正直今回でかなり視聴意欲が萎えた。