もっけ 第12話「マジモノ」

今回は単一のテーマを深く追うのでなく、大きく分けて二つのものをどこか真理に触れるような出来事をさらっと描いて、その二点からより大きなものを照射するような形で間接的に何かを描く形になっているのね。
今回初めて気づいたけど、この作品て大なり小なりそういう性質の話が多い気がする。そもそもある事実、人物等が示唆するメッセージってそれぞれまちまちなもので、それを全体として一方向にまとめられているのが作品としての一つの性質なわけだけど、それを完全に一方向にまとめるのでなくベクトルを分散するような形で軽く方向をいくつかにばらけさせることで醸し出されるリアリティーがあるのね。いい意味でアニメらしくなくて面白い。