もっけ 第8話「ヤマウバ」

前回に引き続き、そういう人間はどうやれば生きていけるのか、というテーマ。ていうか、元々そういう話がこの作品の大きな部分を締めて入るんだけど、それを前面に出した話が連続したことで印象的になった感じ。
これは勿怪に限らず、悪意やら病みやら人の心がマイナスに作用するような状況、動きに関して、必要以上に感じて自分のこととしてしまう、というように考えれば一般化できるテーマになってくるかな。簡単にいえば、病的に優しすぎる人と言えなくもないか。ただし、この作品でのありかたはその特徴と人格が完全に一致するわけではないのだけど。まぁ、病的とまでいかなくても、一般化できるテーマではあるよな。


今回は、瑞生は周りの人々に恵まれてその状況にいたる必要がなく幸せであるけれども、もし「地獄」ともいえる世界におかれればその状況へ至ることを選ばざるを得ない、ということか。そうなることを自分で抑えることはできるのか、またそうなってしまった場合、本人だけを責められるのか、とか色々連想の働くテーマではある。一歩間違うと、自分はこんなに優しいし他人のことを考えてるでしょ、認めて認めて〜って話になっちゃって難しいところでもあるんだけどねぇ。