電脳コイル 第16話「イサコの病室」

そこまで意外な内容ではないんだけど、これまでの点が線に繋がったことに加えて、その繋がっていく経過の見せ方とその雰囲気で非常に印象的。
正直、すんごい恐い(^^; 概念を整理して考えるとそんなに恐いことじゃないんだけど、イサコの兄の姿が少しずつ見えてくるシーン、子供達が幻覚を描いた絵、新聞記事なんかが猛烈に恐い。自分が病的なものに恐怖を抱くたちなのもあるとは思うけど、きっとそこに感情が無くただ事実情報を無表情に淡々と収集しているものだからだろうなぁ。これが収集する側に同情や恐怖、好奇心なんかがにじみ出たようなものだったら違ったんだと思う。冒頭のテレビ番組みたいにね。
ここら辺、意識して演出してるんだと思う。前回の黒い人型イリーガルにしても、異常な事態が平然と進行しているのが恐怖を抱かせたわけで。


何をすべきかを考える前に衝動で動いてしまう、というのが小説版のヤサコを思い出すところ。感情がぐるぐる回って結局気持ちを伝えられない、大人しく黙っているだけっていうのもそう。
ていうか、小説2巻の途中で止まっているんだけど、読み進めるべきかどうか・・・四年前のキーワードのネタばれが待ち受けそうだなんだよなぁ。