DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 第20話「あさき夢見し、酔いもせず…後編」

seemad2007-08-23

やっぱり黄が大きく絡むと面白い。っていうか、普通の人間と契約者のはざまに起きる物語だとこの作品は面白いんだな。それは物理的に人間間の話じゃなくても、個人の中での、普通の人間だった過去と契約者である現在の対比であったりもそうで。
そう考えれば、今回の普通の人間と契約者の差をあげつらっては否定していくという筋も、普通の人間と契約者のはざまの物語だったわけで、面白いわけだ。


ただ、視聴者、少なくとも自分には契約者は未だに異物で自らに同一化して見られないままで、感情移入するにしても契約者の中の人間たる部分に対してであるので、その契約者の存在意義、生きるべき道を語られてもいまいち上滑りしてしまってる印象がある。ガンダムニュータイプが語られてそんなに上滑りしないのは、ニュータイプたる主人公アムロに視聴者が自己同一化しているからな訳で。これはちょっと残念。
教祖の話を聞くのが契約者を毛嫌いする普通の人間(ただし契約者についての知識は豊富)だったら、ちょっと違ったんだろうけどね。やっぱり黒の存在態が中途半端でどっち付かずなのが問題かなぁ。これは第1話以来の問題か。ひっぱる事項が多すぎるんだな。