ぼくらの 第15話「正体」

キリエの物語は本当にいい幕切れを迎えたなぁ。時間をかけたっていうのもあるし、それもあって作中時間にしてもゆったりとしていて、生活感を失わずに感情の動きが描かれたのが大きかった。これまで物語としては感動的でも、流石に進行スピードが速すぎてリアリティが失われていることもままあったしね。
まぁ、子供が死ぬ、とか、ほかの宇宙が滅びるとかいうことに関しての悲しみであったり憤りであったりの感情がすでに麻痺してしまっているから、「いい幕切れ」なんて言えるのだけど。


親と世間の話は四者四様に思惑がある様子なんかは面白いんだけど、子供たちの物語に比べてちょっと厚みが無いように感じてしまうところもある感じ。子供たちをメインとするのに、そちらをややダイジェスト的に進行しているとも考えられるけど、野党の大物政治家があんな状況に追い込まれるか、とか、自分の娘のことでありながらあそこまで興味本位の取材ができるのか、とか、やや気になる。