DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 第16話「裏切りの記憶は、琥珀色の微笑み…後編」

ストーリーはどうあれ、テレビアニメで子供を殺す(した)直接的な描写がされると思わなかった。ちょっと心配になってしまうところだけど。
しかし、マキのキャラクターとしての描写はそのフィーチャー具合に対して正直いまいち。これまで出てきたどうでもいい敵能力者と大して変わらないなぁ。作品の収束に導く特別な敵組織の端緒となるキャラクターであるはずなんだけど。良くも悪くもアンバーの割りを食っちゃった感じかな。


対して、MI6にしても黒側の組織にしても、その関係性の変化が面白い。今まで存在感の希薄だったジュライの表に出なかった感情は、銀についてこの前語られた物語を思い起こさせ、ビジネスライクな集団として描かれがちだったMI6の表情を変えさせているし、「組織」側は既にその成員の関係性が変化していることを前提に、そのせっかく成立した関係性を壊してでも行動しなければいけない問題としてアンバーが設定されているのが上手い。ただ、そのアンバーがどれだけのことであるかについては、結局よくわからないのだけど、まぁこの先かな。
個人的には、もう少し前半にかすかでもこういう変化の兆しだけでも見せて良かったんじゃないかと思うんだけどなぁ。どうにも前半は物語に流動性が無くて退屈さがあったんだよねぇ。


まぁ、きよみんの台詞が多かったのが非常に嬉しい。