ぼくらの 第3話「秘密」

前にも書いたようなことだけど、やっぱりワクのキャラクター設定が秀逸なんだな。現実的にはそうではないんだけど、アニメ的・漫画的、世間にありふれた物語としては非常に一般的な家族がいて問題を抱えていて、それゆえに誰もが感情移入が容易い人物像になっていて、その死が一層身につまされることになるわけだ。その通夜から葬式の流れがまた、その淡々と流れていく感覚のリアリティなんだなぁ。やっぱり、この作品の面白さの大きな部分にはリアリティの積み重ねの妙が占めてるのを実感する。それぞれの家族のリアリティもあるしね。


さて、コモ一人が秘密を明かしてしまったわけだけど、個人的にはあの集団の中でのそれによる関係の摩擦が気になる。戦いの行方や各人の生死よりも、この作品は各人の思いとそのお互いの関係が楽しみに見る作品かな。