エル・カザド

  • 第1話「逃げる女」

一応Noirの頃は毎週楽しみに見ていた身ではあるものの、どうも近年の真下作品は間を大事にするというよりは間延びしてる印象で見ていて退屈というほかなくて、どうも手を出すのに躊躇することが多くなっていたんだけどものは試しと見てみた。
オープニングのキャラクターが菊地キャラに見えなくて、むしろシムーンキャラっぽい装飾で驚き。ま、本編はそれほどでもないんだけど、正直、従来の路線は食傷気味だったのでこれは歓迎。
本編はというと、ああそういえばこういう感じだったなぁっていう不安定な構図のオンパレードと曲のだだ流しなんだけど、想像以上に見られるのはまず主人公ナディのキャラクターの身近さと、全体に微妙に漂うコミカルさからかな。謎をちりばめて、全てを知っているような人物が意味ありげなことを言ったり言わなかったりする、っていうこれまでによくある構成でありながら、これまでのものと違うのは完全に高みから見下ろしてる人物がいないこと、主人公集団だけが謎を追い求めているわけでないこと、主人公達のやりとりが作品にコミカルな色を加えていること辺りが大きいかな、と。金巻脚本の功績?
現状で、これ以上間延びすると苦痛だけどこれくらいならまだ大丈夫、ってところで踏み止まってるので、ちょっと見てみようかと。


ヘイワード女子は個人的好みから非常によろしいんだけど、その上司?同僚の豊口に驚き。あれだけ?
あと、以前から聞いていたけど三宅の演技に驚いた。これまでのイメージと離れたなぁ。

  • 第2話「待つ女」

コミカルさが前面に出て、そこにちょっといい話が絡むっていう、自分の中の真下作品イメージからちょっと離れていて新鮮。後ろ姿で心境を語る演出、間の取り方で、どうもあだち充作品を連想したw
とにかく悪人以外誰も不幸にならない、っていう幸せな雰囲気も真下作品のこの路線ではちょっと新鮮で、今のところ一番この話が好きだなぁ。
変態さんはまぁいいや。

  • 第3話「降られた女」

オカマが引っ張られてることに驚き。まぁ、それなりに豪華なキャストだしねぇw
何となく良い話のようにまとまってるけど、個人的には白骨死体が気になってしょうがなかった。いや、あれが屋内で白骨化するってことはその過程に筆舌しがたい色々があったはずな訳で、どうもその後まともに手入れされてない家でくつろいでるのがどうにもこうにも(^^;


ここまで見てきて、この女の子二人の類型にどうしてこんなにこだわりがあるんだろうって思う。そんなによくあるパターンではないし、何か特に意味性もそんな感じないんだけどなぁ。今回のアレンジとしては二人の年齢差を縮め、ギャグに転化しうるキャラ造形かな?
どうでもいいけど、俺FJY好きじゃないなぁ、ってこれ見てて実感した。