ウルトラセブン 第36話「必殺の0.1秒」

seemad2007-03-20

おう、面白いな!珍しくほぼ全肯定できる面白さ(^^;
まぁ、ソガが催眠からさめる辺りのご都合主義は感じなくはないけど、悪役のヒロタに改心や同情の余地が見えず、それでも友情を持って接し続けるソガの届かない思いを軸に描いているのは上手いと思う。ソガが催眠を受けた状態との違いでどうもヒロタが催眠を受けてるとは思えない節や、その最期までソガの友情が届かない結末なんかは虚無感の漂い方がかなりいい。
もう一つ疑問点として、以前には偽物の博士を偽物と知らずにすぐに殺していたヒロタが、ラストシーンではなぜ博士をすぐに殺さなかったのか、というのがあるのだけど、これは催眠を受けずに自分の意志でペガ星人に従っていた彼がペガ星人の力を借りることなくソガに勝つためにお膳立てした、さらには負けて自らの死を以って罪を償う可能性も受け入れていたんじゃないか、と深読みしてしまう。基本プロットがきっちりしてると、良心的に深読みできるのがいいなぁ。