天保異聞 妖奇士 第19話「説十九『『三人往壓』」

seemad2007-02-21

久々に往壓の物語に帰ってきた。これまでの話みたいに他人のこととなると大人の対応なんだけど、今回や雲七の話みたいに自分のことにはとんと情けないってのはある意味らしいのかね、こういう年の大人、もしくはこんな経歴の人間としては。
25年も帰ってこなければそりゃ養子もとるだろうし、その養子が家を継いでもいるだろう。そこらへん考えればわかることなのに、登場人物もそして視聴者(少なくとも自分)も思い浮かばなかったのは往壓の浮き世離れした人物像と特殊な経歴・能力にスポットを当てて描いてきた、この作品の描き方のせいかもしれない。會川昇の筆力か。


んで、土方。この時代、江戸表に出てきてたのか?とかいうのは野暮か。多摩から1日も歩けば来れるし。この土方、ここでは無い「あちら」に引かれる人間としてはこの作品のテーマと合致するわけだけど、結局、彼の人生とこの作品がどう絡むのか、だね。彼は「あちら」に引かれ続け、目指し続けてどこまでもたどり着けないまま人生を終えたわけで。
てか野沢雅子の声が微妙に浮いていたような。一人演技の方向が違うような・・・