TBSスーパー真田沢代タイム(銀鉄除く)

期待しないで見てたら、というのではなくて、それなりに楽しみにして見て、面白かった。細かい突っ込みはするだけ野暮。旧作とのつながりは否定せずにあえて強調もしないスタンスは、続編のようでいて別の作品のようでもある、という続編であることで失われてしまうことを掬いあげている感じ。
だって、この姉妹、作中で一回も名乗ってないよ?
久々にこういうの見たけど、やっぱり桜井弘明はこういう淡々としたの上手い人なんだよな。ちょっと不満を言えば、でじこの気持ちの盛り上がりがいまいち見え辛かったのと、物語に起伏が無さ過ぎ(^^; まぁ、そこらへんは後編なのかな?ぷちこに関しちゃ流石のもので満足。


前情報あんまり入れずに見てたら、この絵が長谷川眞也なことにちょっと驚き。時々物足りなさはありつつも(海岸とか)、小林美術との合わさりでかなりきれいな画面になってた感じ。

OPの印象からしてそうなんだけど、本編は頭から重いなぁ・・・。ちょっと尋常じゃない映像でこっちもまともじゃいられない感じ。それを要求してしまうのが水銀燈というキャラクターなんだろうけど・・・。
そこから一変、桜田家の明るい一コマなんだけど、さっきの重さから解放されて癒される反面、トロイメントのラストを知ってる身としては、過ぎ去ってしまった幸せな過去を見せつけられて悲しみも覚えてしまう、複雑な気分。金糸雀がまだおおっぴらに出入りできてないところを見るに、前作の中盤か。


しかしまぁ、過去編始まってすぐの空中戦はゲームの売り上げを伸ばさんとばかりの迫力でw 蒼星石がなんだか報われる感じがあるなぁ(^^;
で、まず過去編で驚いたのはあの時点で現在ではかなり堅固なものになりつつある姉妹の絆みたいなものが、へったくれも無いこと。深紅も基本は同じながら、どこか若くて思慮に欠ける感じがあるのね。ここらへん、これから起きる出来事での変化を予感させる部分。対して、ほとんど変わってないのが翠星石で、現在ある姉妹の絆の基礎となっているのが彼女の優しさであることがわかるのが、これまた面白い。
そして水銀燈だけど・・・やっぱり後編かな。


それにしても、やっぱり全ての元凶はローゼンだよなぁ・・・