天保異聞 妖奇士 第3話「説三『華江戸暗流』」

食べるとは聞いていたけど、ただのほほんとするだけじゃなくてそこに逃れられない呪縛めいたものを設定するのは上手いなぁ。


また逃げるのか、消極的な理由から踏み止まるのか、という選択肢に、自ら新しい選択肢として積極的な理由を見いだして踏み止まるって話だったわけだけど、逃げ道として設定されてしまってるあの親子はちょっとかわいそうな気もする。彼等にはほかの選択肢は無いわけでね。まぁ、自分に出来る限りのことを、ということなのだとは思うし、央太もどっちとも押し切れずにいたわけだけど。見送りにも大した言葉もなかったのが、逃げ場であったものを避けるかのように見えてしまうは問題かな。互いに気持ちを残さないためだとは思うんだけど。
そしてそこに絡んでくる、隠居の妄想話は良かった。最初はただ鎧にこだわってるだけかと思いきや、途中から戦場に出たとか言い始めて、そこではじめて感じ始める疑問をきっちり往壓がまとめてくれるという構成が心地良い。最初から戦場のことを言ってたら疑問が強くなり過ぎて、後半の引っくり返しは無いわけで、そこのさじ加減が上手いなぁ。


それにしても妙な次回への繋ぎ方したなぁ。


あと、今回も講談ライクな物語外からの視点の挿入があったわけだけど、これがまた意外な形だもんで驚いた。若い人はこれ大丈夫かな?ちと不安。