時をかける少女

面白いなぁ。感想が言い辛いんだよなぁ、全体としてきっちり面白いもんだから、部分を分析するのが馬鹿らしくなるわけで(^^;
筒井原作も未読だし、細田経験値も低いので、ここを踏まえて語るための言葉を持っていないのがもどかしい。ここらへんがあれば、もっと色々出てくるんだろうけど。
ともかく、画面全体を使ってキャラクターと物語の感情表現がなされてるのは凄いと思った。いちいち画面と内容がシンクロしていて、そういう意味で引き付けられっぱなしで飽きる暇が無いし、もちろん物語上の出来事やタイミングの持たせ方でも飽きることがない。
あと、繰り返しと繰り返しごとの細かな変化っていうのは非常にアニメ向けなものなんだけど、それをどう見せるかという点でも上手さがあるんだよねぇ。
一方で、多少気になった点は、タイムリープ時の異世界みたいなものの描写が、デジモンの際の描写と非常に似通った枠線が赤くなり全体に白っぽくなること。あと、崩れ顔が真琴のみに発生すること。まぁ、気にならない人は気にならないかな。全体の面白さからすれば、どうでもいいところかもねぇ。
かなり満足な作品だった。好みで言えば、もう少しあの絵にまつわるテーマに関して深めてほしかったんだけど、バランスとしてはこれがちょうどいいんだと思う。