プリンセス・プリンセス 第11話「秘められた過去」

とりあえずメインどころの抱えてる問題を解決してきて、最後は主人公。クライマックスというわけだ。まぁ、問題っていってもこれ以外はそう大した問題ではないんで、最大にして唯一の問題なわけだけど。


ここで不思議なのが、各人の抱えてた問題が、実琴だけは半ばだけど、ほとんど皆、家族にまつわるものだったこと。むしろ、そっちがテーマになっちゃってるんだよね。
この作品の主眼て、女装システムのある、寮のある男子校での、その女装システムに関わった少年たちのやり取り、だと思うんだが、それと家族の問題って直接に結びつかないんだよ。あくまで、
「姫システム」ー「男子校」ー「男子校の寮」ー「問題を抱えた少年たちが日常を共有する」ー「家族の問題」
ていう風に、間接的にしか行き着けない。
確かに、家族の問題っていうのは基本的に誰でも共感し得るものだから、作品のテーマとして選ぶのはよくわかるところなんだけど、流石にちょっと遠すぎる気がするんだよなぁ。近いのは実琴だけ。秋良はまだ近い方か。
もしかしたら、抱えるべき一つの問題(亨)を設定した後に、それに繋がり、物語を補強する要素として他の問題を設定していった、とか?


まぁ、あんまり考えなければドラマチックで面白いんだけどねぇ。