牙-KIBA- 第9話「戦いのあと」、第10話「孤独な王女」、第11話「陰謀の予感」、第12話「真実への前進」

これだけ一気に見てみて、実に展開がスピーディで驚く。新しいシチュエーションが出てきて、オタクの勝手な勘ぐりでこれで数話持っていくに違いない、な〜んて思ってると、さくさく終了して次のシチュエーションに移っていくのがちょっと凄い。デュマス討伐隊結成にしても、闇の闘技場にしても全く引っ張らずに、そのシチュエーションが発生したその話の中で終了させてしまった。あくまでその次のより重要な感情なりシチュエーションを引き出すための足がかりでしかないんだろうけど、それでも惜しみなく使い捨てていく甲斐性(?)は新鮮に感じる。
しかし、見てる子供が人間不信になりそうな、裏切りと不信に満ちたこの展開は他で見れないよな。実に面白い。「ライダー」と違うのは、信じられる人はきっちりと信じられることが明示されていることで、それが見る側の安心感になっている。「ライダー」はどいつもこいつも信じられないしね。その上、「ライダー」はみんな小物で、常に不安感がある割にはその不安を埋め合わせて、更に上回るほどのカタルシスが無いんだよね。そこらへん「牙」はきっちりカタルシスを生み出しているから面白い!
そしてやっぱり井上イズムが非常に心地良い。「ライダー」だとあれだけ不愉快なのに(^^;
特に12話。ここまで信念を述べられるとむしろ心地良い。そもそもゼッドの行動が、見た目のインパクトや格好良さを意識しない、真っ直ぐすぎるものであることが描かれ続けてきたからなのも大きいけどね。


それにしても、デュマス先生・・・堕ちるところまで堕ちてしまった・・・




あと井上麻里奈山口勝平の絡みが多いと、どうしてもイジワルケイラジオを思い出すなぁw