舞-乙HiME 第25話「蒼天の乙女」、第26話「Dream☆Wing〜夢の在処

2話連続なのでどの内容がどっちの話かわかんないので、ごっちゃで。ていうか、2話連続で正解だったと思う。ありゃ、一気に見た方がいいよ。


さて、終わった。すんごい面白かった一方で釈然としない部分も。
サービスシーンとしての女の子が変身して戦うって部分に関しては、かなーり満足いくものとなったと思う。
そりゃ折角の初マテリアライズを分割画面で済まされたり、そもそも描かれてなかったり、必殺技披露の場所がなかったり、デザインのディテールがよくわかるようなカットが少なかったり、サービス不足といわれても仕方ない部分は無いでは無いけど、あのウルトラ戦士大集合や仮面ライダー大集合的なシチュエーションを作った時点でサービス満開、そもそもサンライズなんだからストーリー展開上不必要な絵を入れないのが本道なのです。どうせOVAでサービスに関しては何とかするんでしょ?w
ていうか、こんなこんがらがった状況でミス・マリアにあんな仕込みを入れてくるとは思わなかったよ!冗談で話してたことだったのにまさか本当になろうとは。一発で好きになっちゃったじゃないか!w


対して、もう再三書いてるので食傷してる人もいるだろうけど自己満足のために書くのは、やはりテーマの問題。
この作品て、物語上無駄な役割の人がほとんどいなくて(ちょっと無駄だけどファンサービスという点でいる人はいるけど、准将とかw)、それがこの作品の好きな部分の好きな部分の一つでもあるんだけど、それ故に目立ってしまうのが三人の主人公の役割のブレ方で。
最初はアリカだけがブレてたんだけど、次第にニナ、マシロもブレてきてしまった。このブレというのは、キャラクターとその作品中で負っている役割の不可分性とでも言えるかな。もしくはぴったりとはみ出ることなく重ね合わせられるか、みたいにも言える。マシロはともかく、残り二人はかなり「役割を演じさせられている」感覚が最後までつきまとった。
マシロにしても物語上の役割を押し付けられてる感は無いでは無かったが、彼女が最終的に役割として負った国家と国民というテーマは比較的彼女の出自と積み重ねられてきたドラマから無理のないものであったのに対して、アリカの追った夢というテーマは常にどっち付かずで最終的にマシロのテーマにすり寄ることでしか結実しなかった(「自分で考えよう」のくだりは最後にアリカのテーマを独立して結実させるための最後のチャンスだったようにも、独立させようとしてなし得なかった名残にも思える)。
また、ニナは前作同様の、恋愛は何事にも重いというテーマを持たされたキャラクターで、その一点で夢をテーマとするアリカらと対立するように構成されていた。しかし、そのテーマを体現するにはキャラクターの中での確信がどこまでも薄く、葛藤を見せるも結局常に最初から結論は決まっていて、それをセルゲイを言い訳に否定することでしか動けないわけで、セルゲイの重みを分かち合えた時点でその動きは止まらざるを得ない。図らずも(?)恋愛と夢は対立するものではない、という結論になってはいるものの、最終的に対立点があらかじめ失われた形で物語が進行してしまったためカタルシスに欠ける展開となってしまった。
本来ニナが担うべき前作的な価値観はそのほとんどトモエが担ってしまったこと、トモエとニナが対立する展開を作ったことが主な要因だろう。
しかし、今までテーマ的には不十分さが見えてもそう不満無く面白く見れてきた。これには、物語の力が大きかったんじゃないか?その点に関しても今回に限っては少し見劣りする内容だったように思える。終盤、アリカVSニナのカタルシスの欠落はしょうがないにしても、オチの付け方のカタルシスの無さには不満がある。あそこでは多少強引ながらも設定したテーマの、ともかくもわかりやすい結実を描いておくべきなのではないか。よくある手だが(前作もそう)、数年後の姿を描くというのはそういうカタルシスにもっとも直結しやすいものだからこそ選ばれる手だと思う。直後の姿を描いたのはOVAをやりたいがためなのかもしれないが、どうにも終わりの感慨に浸り切れない。


ま、色々書いたけど、面白かったんだよ。色々な面で前作に及ばなかったのが惜しいのさ。
アカネちゃんのおっぱいエロかったな〜潰してひしゃげてるおっぱい好きなんだよねぇ、しかも猫耳w
しかし、マキマキは最後にすんごいことになってたなぁ。ローブはアレだし、ジオングだし、妙に強力だしw ていうかアレと契約する気起きるのかフロリンス王は?(^^;
てな感じで楽しめるギミックの多さでは前作を上回ってたんだけどねぇw