かみちゅ! 第8回「時の河を超えて」

正直ウルっと来ちゃったよ・・・
今まで良い話のめじろ押しで、グッと来る話ばかりだったんだけど、涙腺に触れるものは初めてだなぁ。これも戦争という大きな物語に絡めていることと、それのみじゃなくてきっちり人物の小さな物語が描かれていることがあってのことだろう。
そもそも戦争の描き方がいいなぁ。戦争そのものを具体的に描いてるわけじゃないけど、戦争に深く関わったものを描くことによってその背景を間接的に描くというやり方(大きな背景には関係なくフェティッシュに描かれることが無いのが素晴らしい)。そして、大げさでなく、あくまで身近な世界で描く。
「不幸でしょ?可哀想でしょ?」って迫ることで、それだけのイメージでしか捉えられないと同時に、現在それなりに幸せな世界で「不幸でなくて良かった」と思う比較対象の向こう側の世界としてしか捉えられない。そういう既にパッケージングされた「戦争の記憶」みたいなものより、身近でちょっと前にあったこととして語れる今回のかみちゅ!は二次大戦の認識の持ち方、持たせ方として、より現実的な新しい可能性なんじゃないか。より客観的で、感情的にならず何があったかを見つめられる、こういう視線が必要なんじゃないかと思う。
だって、もう戦争に関わった人たちはそろそろいなくなるわけで、その人たちから戦争の記憶の負の感情ばかり受け継いだってしょうがないでしょう?(隣の国は思いっきりそればっかみたいだが)


かみちゅ!と関係無くなった(^^;
ここまでの話になると、ちょっとゆりえの恋心が邪魔にも思えてくるんだが、あくまできっかけとしては必要なのね。もっと本編で強く絡めばなぁ。
しかしまぁ、それにしても面白い。大和と三葉丸のやり取りとか、いちいちいいんだよなぁ。