STAR DRIVER 輝きのタクト 第1話

ウテナファン的に、監督・脚本の顔ぶれを見てぼんやり想像した方向性と全体にそう大きく違わないのだけど、それが好きなものであり求めているものであり、そこに目新しさもあり、現状ではかなり好きだな。謎のテクニカルターム含めてあらゆる設定が象徴的で暗喩を拾えるように感じさせる空気とか、芝居がかった台詞回しとかとか。
ただ、あえていうなら、そういう象徴的・耽美的なものと日常・具象的なものや、いかにもロボットアニメの段取りみたいな部分の継ぎ目がちょっと見え過ぎている感じで、しかもそれが何らかの効果を上げているように思えないのが残念かな。おそらく今の若い人に全部が全部象徴的なものばかりの作品てウケ辛いと思うし、間口を広くとりたいがための日常側や段取りなんだと思うし、それが悪いこととは思わないけど、どこか均整を崩していて見様によっては象徴側のリアリティを浸食して陳腐なものに見えかけている部分もあって。
自分的にはキャラクターに特に魅力を感じないのは、自分の好み的にも、あくまで象徴を構成する一要素として見る自分の捉え方にも問題は無いのだけど、そちら側の捉え方が出来ない人にはネックになるんだろうなぁ。
とりあえず脚本が榎戸であればそう酷いことにならずに最後まで楽しめる気がするので、見続けることにしよう。