炎神戦隊ゴーオンジャー BUNBUN!BANBAN!劇場BANG!!、劇場版 仮面ライダーキバ 魔界城の王

これも終了ギリギリで見に行ってみた。人気無いよなぁ・・・。電王が人気過ぎたんだけど、それにしても人気が微妙。いや、正直なところ去年の2本立てより今年の方が面白かったんだけど。

去年のゲキがエピソード的にバラエティ感を重視したのか、寄り道が非常に多くて、主線としての物語の満足感に欠ける内容だったのに対して、今回は状況説明とかサブエピソードとかを出来る限りミニマムにまとめて、主線でガッツリ満足させるような構成になっているのに好感。一見、本編とかけ離れた番外編かと思いきや、きっちり精神を同じくする内容になっているのもそうだし、安易なハッピーエンドになっていないのもそう。
気になる点といえば、走輔ばかりが物語を進めてる印象があることだけど、短い時間でブレのない物語を展開するにはしょうがないのかな、とも思う。やっぱり時間が足りないよなぁ。そんな中でも時間の要らないネタを結構詰め込んでるのは頑張ってるなぁ、と。三大臣ネタとか。てっきり声優が顔出ししてるのかと一瞬思ったけど、明らかに顔や年齢が違うわなw いや、その昔アバレでまさかのメイン3人が顔出ししてたし・・・


あとは半田の声に驚いたり、菊地の声が最初いかにもな声優声なことに気になったり。半田っていい役者になってるんだなぁ。

世間で評判が悪いのでやや覚悟して見たのだけど、いやいや、面白いじゃないのよ。
確かにレイの意味不明っぷりやら、アークとかレジェンドルガの虚仮威し風味っていうのは無くはないんだけど、あくまで今回の物語の肝は親子の物語なので、あちらはあくまで枝葉としてそう気にならない。多少、キバであることが公然の事実になってることや、普通に三匹と渡が面識あったりすることには気になったけど、そのお陰で別のリアリティとして見られたという利点もあった。おそらくTVシリーズとは繋がるようで繋がらないんじゃないかな?という感覚で、時間を超えて親子がであったっていうのもTV的には無しになるんじゃなかろうかと。映画ゆえのお祭り感を楽しむ作品なんだろうから、つじつまとか考えたら負けだよな、と思ってそもそも見てたし、幽閉されてるはずの三匹が出てきてキバと一緒に戦い始めたところで確信を持った。いや、まだ見てない話でそういうことになってるのかもしれないけどね。
それにしても、井上脚本の親子物語の出来の良さは全く安心して見られる。そういう点で、かなり満足できる映画だった。去年の電王はアトラクション的な面白さこそあれ、物語として何をやりたいのかがいまいち不明瞭で、結局キャラクターカタログ的な映画になってしまっていたのが不満だったし、TVシリーズのどの1話よりも総合して満足度が高くなかった。キャラクターを見せたいだけの映画はこの前のあれがさらに方向性を押し進めてしまって、げんなりしたのが記憶に新しいので、映画というお祭り騒ぎのなかできっちり物語を持っているということがとても嬉しい。




ていうか、最後にあれ付けられたせいで、電王が本格的に嫌いになりそう。次の映画にきっちりと物語さえあれば何とかなるか。。。