帰ってきたウルトラマン 第10話「恐竜爆破指令」

何かリアリティの落としどころが微妙な印象。どうしても初代のガヴァドンと印象が被る内容なんだけど、あちらは子供的なリアリティと大人的なリアリティが対立軸としてあって混ざり合えないものとして表現されていて、それゆえに非現実的な怪獣の発生にも納得させる力を持たせられているのだけど、こちらはおとぎ話にも現実のシミュレートとしての物語にも帯に短し襷に長しといったところ。
まぁ、利己的であったり理不尽な大人の価値観だけでなく、人々を救う義務に基ずく大人の価値観というものも隊長によってより現実的に表現されているのがあって、初代マンではマスとしての大人しか表現されてなかった印象とちょっと違うのは少し面白い。それと本格的に子供の価値観とを対立させれば面白かったと思うのだけど、半端に間に郷と南が入ってあやふやになってしまった印象があるかな。