機動戦士ガンダム00 第12話「教義の果てに」

キャラクターの懊悩にいまいち感情移入できない・・・って前にも書いたような。
おそらく、背景の描写に自分が求めるようなディテールが足りてないことが一つ。何だか、定型というか、水戸黄門とか大岡越前のノリ。これらが悪いということではなくて、この作品(もしくはこの作品が目指しているのではないかと思われる「ガンダム」と名の付く作品群)の指向するリアリティとは違うということ。その土地であった子供がよそ者の自分に対しても人懐っこくて、でもその子が酷い目にあって、とか、よそ者かどうかという価値観のみで動いてる連中とか、どこまでもありがちで手垢が付いてて、大したリアリティを感じないし嘘くさい。そもそもああいう時代にああ貧困に喘いでいて、ああ旧態依然としてられるのか理解に苦しむ。
もう一つ、何をして何が出来なくてそのどの部分に関して懊悩しているのか、というのが明確でないこと。特に王女さんだけど、刹那さんも同じくで、そこにどういう感情があったのかとかの描写が感情移入を導くレベルにはごっそり抜けてるんだよね。


とりあえず、グラハムの台詞には、うるせえ!と思わず叫んでしまった。こっちの話の方がまだ面白かったんだけどね・・・