天元突破グレンラガン 第2話「俺が乗るって言ってんだ!!」、第3話「顔が2つたぁナマイキな!!」、第4話「顔が多けりゃ偉いのか?」、第5話「俺にはさっぱり判らねえ!」

第1話の何ともいえない違和感をかかえつつ、ごっそり見てみる。
やっぱり、この作品に感じる違和感を考えるに、とりあえずキャラクターがそう言ってるから「ここは嫌な場所だ」「過酷な世界だ」と理解するんだけど、それ以外の情報が大してないんでどうにもリアリティが無いんだよね。証拠のない観念的世界観というのは見立てのようなもので、舞台的といえるかもしれない。結局そのせいでロボの強さも、キャラの格好良さも、観念的・抽象的でしかなく身近に迫ってこないんだわ。舞台であれば、普通に人間が演じるのとは違う舞台装置なんかでの演出で次元が変わってくるんだけど、この作品はどこもかしこも作画の密度が高いのでそういう特別さが薄れてしまうわけで。
なわけで、シリアスな第5話もこの作品世界の基本の程度がわからないままでは、切実さも苦悩もあやふやにしか伝わってこないわけだ。筋は好きなんでもったいないことだけど。
まぁ、あやふやで抽象的で観念的なものをノリと雰囲気と情念だけであんまり頭使わずに見ればいいんだってことはわかったので、ちょっとずつ楽しめるようになったんだけどね。あれだ、ギャグを見る感覚で見ればいいんだってとさね。


んで、各所で話題沸騰だった4話の作画だけど。
あんなに非難轟々されるような作画か?そりゃ、これまで(とはいってもたったの3話だ)のカラーとずれてるのはわかるけど、「崩れた」というのとは違うだろうし、かなりの出来の良さだと思うのだけど。まぁ、全く予告無しにあれだったら俺も結構な衝撃を受けるとは思うけど、「叩く」というのは気違いの沙汰じゃないのか。
問題を混同してほしくない。