鉄コン筋クリート

実は正月見にいってた。
原作は有名だけど未読、というわけで基本的に内容は原作由来のものとして受け止めた。
簡単に感想をば。


まず何よりも動きの爽快感が素晴らしい。3DCGも含めてさすが4℃というところ。そして、その浮遊感が物語の上での不安定さと同時に余裕、作中のリアリティの揺らぎとシンクロして作品の特色になっているのが面白い。その浮遊感がどんどん失われていって、主人公たちの追いつめられ方にもシンクロしていくのは見ていてのめり込まされるところ。
その反面、気になるのは終盤のクロとイタチの長いダイアログシーン。漫画で活字を追うのであればこれは気にならない部分なのかもしれないが、映像作品としてはどうしても中だるみになってしまう時間の長さを必要としてしまう内容なんだな。原作読んでない人間が推測で考えるには。内容としても文字で追うからこそ理解にしやすさもあれ、音声では理解しづらい内容だったように思える。
もう一つ気になるのは、何どとなく清浄なものののイメージとして現れる青い海のイメージで、このイコンがどうにも古臭く感じてしまうこと。まぁ、街を一方的に汚濁、悪とはしていないんだけど、対して海の清浄さがあまりに一方的で、このどこか二元的なイメージが何となく前世紀的な感覚に思えるんだな。エヴァとか思い出しちゃう短絡さが悲しい・・・


声優はほとんど気にならなかった。正直、二宮は気になったけど、若手声優くらいの下手さだったので邪魔になるほどでもなく。
てか、木村の妻を誰がやってたのかを教えてくれ。