タイドライン・ブルー 第6話「K2」

気合いのはいった戦闘シーンたっぷりだわ、双子の親の件も結構明かされるわ(母親はまだだけど)、世界の変動の様子がこれまた様々に描かれるわで、今回もしっかり面白い。
ただ、ちょっと、薄々以前から気になってたのだが、里山のビジョンといったものがいまいち描かれていない。そんなもんだから、今回「死んでくれ」というシーンの重さはこれまで里山自身の人間性が描かれてきたからわかるものの、「死んで」まで果たさねばならない任務のその先に何を希望しているのかがよくわからないので、里山に本気で感情移入できず、「死んでくれ」の台詞を易々受け止められない。これはアオイもそうで、魏の国の大統領やグールドの方が比較にならないほどわかりやすい。グールドはわかりやすくそのやり方と結果を見せているだけに、その方法に疑問はあるものの、感情移入も容易い。新国連側のビジョンが不明瞭なのは、実際の現実を考えてもしょうがないことではあるのかもしれないが、物語としてグールドの向こうを張る存在としての弱さも感じられてしまうのだな。


あと、この作品が全13話なことを今更知ったのだが、それにしては戦闘シーンに時間を費やし過ぎで人間ドラマが足りない気がするんだが。26話なら納得できるドラマのペースなのだが、このまま行くと人間関係が半端なまま終わってしまいそうな気がしてしょうがない。
・・・実は26話ものでしたってことは無いかなぁ?