絶対少年

自分で「見ろ!」ってMLまわしといて見たのは一週間後でしたスメンナサイ。
まず、ちょっとOPのポップさに驚き。
以前から見ていたデザインやイメージカットだともっと乾いてて暖かさのない感じを思い浮かべてたので、CooRieの主題歌とともに随分と優しくて元気で驚いた。
で、実際始まったら以前からのイメージの方が近かったのだが(w)、作品が転がっていくとOPの雰囲気が作品を引っ張っていくものになったりするんだろうか?わっくん辺りが牽引役になって。
内容はまだ断片的な部分が多くて物語についてどうこう言えないが、色々と面白い。
まず出会う登場人物それぞれを把握していく手順が歩と視聴者の自分とでオーバーラップしていくのが面白いし、それと同時に登場人物たちとの距離感というものがしっかり出ていたのが面白い。
父親との関係がいまいち分からないと思ったのだが、オフィシャルHPを見たら実際父親も歩とどう接すれば良いか迷ってるとあったので、それが出ていたのだなと。ああいうコミュニケーションが当たり前な人物にも見えてしまうところだが、そうでなくて安心したし納得した。あれでは突き放し過ぎかなとも思うし。
また、それぞれ一癖ありそうな登場人物たちとそこに既存の人間関係の絡み方が垣間見えてくるのが面白い。あえて情報を小出しにしてその知るスピードを制限することでリアリティがある。キャラクターが己の素性に対して異常に饒舌かつ、見ただけでどんな人物か丸分かりな類型的なところにはかなり飽き飽きしていたので、久々に登場人物に関してしっかり注視していきたいアニメな感じ。原作が無いから初めて知る情報ばかりなのも嬉しいし。
主人公のキャラクターに関しては、俺が憧れ、かつ回避するタイプで、思いっきり感情移入しやすいかというとそうでは無いのだが、むしろ自分と違う一人格として見られるかな。とにかく伊藤和典のおかげか、登場人物が落ち着きつつ生き生きしてるのが面白いのだ。
で、ファンタジカルな後半部分だけど。
失礼ながら、光球の飛行音が「クリィミーマミ」と全く一緒で少し笑ってしまった(^^;
でも考えてみれば脚本の伊藤和典にしたって監督の望月智充にしたって「クリィミーマミ」のメインスタッフな訳で、それをきっかけに後半を見ていて「クリィミーマミ」を彷佛とさせられた。ストーリーでなく雰囲気という点で。
「クリーミィマミ」の第1話ってレギュラーの登場人物を軽く登場させた後は、ドタバタコメディを挟みつつずっと神秘との出会いというものに費やされていて、その後のアイドルもの変身ものな素振りを一切見せない。そして神秘との出会いは主人公の優の主観を非常に大事に描かれる。(この前ちばテレビで見たばっかだから記憶が鮮明w)
ここら辺の感覚が非常に近い。「絶対少年」では主人公歩の主観を中心に、それを大切に描く。作品全体の視点としては、「クリィミーマミ」では主人公の優に加えて傍観者として視聴者の立場も兼ねる俊夫がいたが、「絶対少年」では作品の性質上それも歩が兼ねているのが違うところだが。
[伊藤和典初心者がこんなに書いていいのか不安になってきたぞ!w]
とかく、これからの展開、作中での変化が楽しみな作品だよ、うん。人物そのものや人物同士の関係が連鎖して変化していくだろうことは想像が付くし、神秘との関わりがどう見せられていくか、色々楽しみ。
正直始まる前まではもっと陰に籠った作品が始まるのかと思って不安もあったんだけど、杞憂だったようでうれしい。主題歌が伊藤真澄なのもうれしいw