スターシップオペレーターズ終了に際して

筋としては面白い作品だった。様々なアイディアが詰め込まれ、戦闘のみならず様々な部分で驚かされたのも事実。
ただ不満を挙げれば切りが無い。
そもそもの尺の短さは半分以上の元凶だろう。これによってキャラクター、社会、政治、各種設定等の視聴者が得るべき情報が大きく制限されてしまった。
「皇国」がどのような国家で、どのような政治体制をもっているか、どれだけの影響力をもっているかがもう少し明らかにされなければ、この国の権力を手中にしようとした二人の骨肉の争いはいまいちリアリティをもって受け取れないし、彼らがどのようなビジョンを一面的な人物として感情移入も難しい。
アマテラス側のキャラクターはまだ描かれていたほうだが、やはりドラマは薄い。
そしてキャラクターデザイン自体にも問題はあったように思えるのだが、これは原作からの問題であるし致し方ないところか。