ガンダム色々、

キッズで逆シャアやってる〜
何度も見てるんだけど種死とはワクワクし方が全然違うなぁ・・・
よく揶揄されるけど、台詞で言うべき説明はちゃんと散りばめてあって、全体のスピード感は損なわれてないし退屈させてない。
種ってアニメ自体は細々動きっぱなしなのに作品としてのスピード感、進行感みたいなものに大きく欠けるんだよなぁ。
劇場作品だからってのもあるけどスケール感空気感ってものが段違い。それに少年少女ってものが凄くリアルに感じる。クエスに比べて種のは嘘くささしか感じない。
でやっぱりリアリティのレベルの話になってしまう。種のキャラもメカもデザイン・作画ともにリアリティに全く欠けるのに、細かな表面に出ない設定や上っ面ばかりリアルで意味深長顔しているのが違和感なのだ。描かれてるものを見れば、キャラのシチュエーションとメカ戦闘にしか興味の無いフィルムなことはわかるのだが、そうでないふりをしてるのが気持ち悪いのだ。
パヤオ作品の「何だかんだ言って、ロリコンなんでしょ?」ってのによく似てる。種はそこの誤魔化し方がとてつも無く下手なんだろう。


追加。
種は人の死や破壊に対する感覚が麻痺している。
逆シャアのみならず富野作品では人の死をきっちりと描く。これは種の暴露趣味とは違う。一般に人の死をサラッと流すことによる富野作品の残酷さの強調がよくいわれるが、その死をきっちり描いているからこそ、残酷さを強調できる。その中には想像力を喚起させるのみでそのものを「描かない描き方」もある。対して想像力を意識して使わないと理解できないのが種。
種は最低限の表現で済むところを、これでもかこれでもかと同様の死や破壊のシーンを重ねる。そのせいで視聴者側の感覚は麻痺させられていき、その作品の中で「何が凄いのか」「何がかっこいいのか」の着地点を見失うことになってしまう。結局、何が面白いのか分からなくなる。
逆シャアの5thルナ落下シーンで突風に吹き流されていく女性を見ていてそう思った。あの女性は男性でなく服装も質素で、それが特にクローズアップもされず風景の一部として流れていくのを見るだけでそこでどんなことが起きているかは理解できよう。