思うこと

最近のアニメ批評や感想の観点を眺めてると、アニメスタイルの影響も大きいのだろうが、作画中心だったり作画しか見てない人が増えているように思える。
そういう人たちとの温度差を感じて思うのは、「やはり自分は絵にはそこまで興味が無いんだなぁ」ってこと。もちろん一枚一枚が不自然なのにも関わらず動かすと想像を絶する快感をもたらす動きだったり、信じられないほど細かい造形のものがかっこ良く動き回ったり、はたまたあくまでも普通の動きなのにそこに強烈なリアリティを感じたり、そういうものを見て面白いと思うし気持ち良いとは思う。かといってあの作品の第○話のBパート後半の誰々の作画が凄いって言われても、見る気はしない。物語や作品世界と遊離した形での作画のみに興味を持てないのだ。
作画はそこに役目として追わされた物語やシーンの意味内容を伝える役目を果たしてこそ、俺にとって面白いと思える。俺には物語あってこそなのだ。作画が振るってるに超したことは無いが、富野信者の俺からすると作画が水準を大きく超えてなくても面白い作品は出来ると思う。
こう考えて、やはり俺は物語主義なことがよく分かる。作画に感情移入のとっかかり、状況説明以上の役目を求めていない。作画が良ければめっけもん程度で面白く見はするがそれを至上のものとはしない。
で、やっぱり思うのだがFLも俺との温度差を感じるのはやはりここなのだ。とにかく作画中心主義で、お話が面白く無い。加えてタイミング・間やカットのつながりに十分気を使えていない。しかしほとんど誰もそこを改善しようとしてるようには思えなかった。それなのに地場大のサンタクロースには「オタクに媚びてる」「どっかで見たことあるようなものの集合」「自分の表現が出来ていない」とは。失礼ながら、あのサンタクロースはこれまで研連の上映作品の中の、ネタでなく「作品にしようとしている作品」の中では一番完成度が高かったと思うし、面白かった。ドミトルも良かったがタイミング・間、テンポの点で一歩劣っているように思う。
鬱なので他人に当たる文章でした。