有頂天ホテル

家族で見てきた。主に妹の要望で。
もちろん以下ネタバレあり。無いわけ無い。


面白かった。これは確か。
小ネタや伏線のつなぎはいちいち笑ったし、角野卓造一世一代の大アクションとか大好きなんだけど、役所広司演じる新堂のラストアクションとか感動したんだけど、視聴後感としていまいちすっきりしない。
思うに、焦点の当て方の問題かもしれない。
一応主人公格の役所広司だけど、物語の全ての核になるわけではなく、松たか子香取慎吾らのエピソードも大きな部分を占めてくる。それらは互いに絡み合ってはいるものの、基本は比較的相互不可侵で、最終的に大団円を迎える以外の大きな関連はない。
そういう風に基本的には群集劇なんだけど、その割に一部キャラクターにスポットが当たり過ぎてるような気がするんだよね。締めは思いっきり新堂の主観で締めだし。それなら、もっと役所広司の物語にしちゃえばいいのにって思ってしまうし、もしくは新堂の主観をもっと外して、群衆が主人公の作品にしてしまえば良かったのにと思う。
見終わった後の半端な気持ちはここら辺に由来するかと。
あと、役目が大方終わっちゃったるのにスポット当てられ過ぎに感じるキャラクターとかも結構多くて、そこも何か最終的にとりとめなく感じさせる要因かな・・・篠原涼子とか。
面白かったけど、色々残念。